2024.05.15
神田町のビル再生事例|シェアアトリエ・カンダマチノート(後編)

私たちがプロデュースし、事業計画、リーシング、運営まで行ったビル〈カンダマチノート〉についてのご紹介、後編です。

(前編はこちら

 

■カンダマチノートがオープン! 誰でも入れるシェアアトリエに

ビルのお色直しが終盤に差しかかる頃、一般的な広報に加え、声がけや口コミなどによりほぼ入居者が決まり、2016年4月にカンダマチノートはオープンしました。

スタートアップにを応援する家賃設定と簡単に諦めないための継続使用年数を設定することや、入居者間のコミュニケーションツールを構築するなどし、入居前には面接を行いました。

(当時の入居募集チラシ)

 

アトリエ空間としては、3〜5階の旧住宅部分は、個室が数多くあったことや丁寧につくられた内装がいい状態で残っていたことから、内装のカスタマイズができる賃貸アトリエとなりました。

入居者は起業したばかりのウェディングプロデューサーやデザイナー、
アクセサリー作家、アーティストなど多様なジャンルの集まりとなりました。

オープン時には、カフェを誘致できず、私たちが営業許可を取得し、不定期にカフェを開けるという日々を1年くらい続けました。

その後、イベントの縁で知り合った方が「いつか自分で喫茶をやりたい」と言っていたことを思い出し、声をかけ、1年のトライアル営業を経て、現在はカンダマチノートの顔として〈喫茶星時〉を営業しています。

 

 

 

■ビルの現在とこれから

ビルがオープンして今年で10年目に入り、入居者の出入りもありながら70〜90%の稼働率で動いています。2階は入居者のニーズに合わせて、間取り変更などリニューアルを行い、使い方も変化しています。

オーナーは遠方で暮らしながらも、電気工事技師を取得するなどし自らもDIYや修繕をし定期的にビルを守り、リーシングや入居者とのコミュニケーションを私たちが行い役割分担でビルの良好な運営を継続しています。

当初狙っていたショップとしての利用は難しく、アトリエ色が濃い環境となっていますが、カンダマチノートならでは空気感があり、カフェは多様な人の居場所にもなり、まちの価値を上げる一端を担っています。


カンダマチノートの入居情報はこちらから
https://fantastic-estate.com/estates/